タイ南部の海岸で、約8kg分のプラスチックごみを飲み込んで、クジラが死亡。廃プラスチック汚染の蔓延と生態系への悪影響を浮き上がらせる(CNN)
2018-06-04 12:56:16
(CNN) タイの南部でこのほど、小型のクジラの一種であるコビレゴンドウがビニール袋やプラスチック容器約8キロ分をのみ込んで死ぬ出来事があった。
当局によるとこのクジラは先月28日、弱った状態で海に浮かんでいるのを地元の人が見つけた。政府の派遣した獣医や地元のクジラの保護団体が投薬などを行ったが回復せず、死亡した。
海洋資源政策を管轄する政府機関の幹部は、当該のクジラについて、6月1日に口からプラスチックごみを吐き出し始めたと説明。保護団体もフェイスブックへの投稿で、クジラがプラスチックごみを体外へ排出しようと「必死にもがいていた」と述べている。
クジラはこの日の午後に死亡した。検視解剖の際には、獣医らがクジラの胃から80枚を超えるビニール袋を取り出したという。
上記の幹部は、人間が出すごみで海が汚染される問題について関心を高めるべく、今月8日の「ワールドオーシャンズデイ」に合わせて取り組みを強化する方針を示した。
英国の政府機関が行った最近の研究によれば、世界の海洋に投棄されたプラスチックの量は、直ちに対策を講じない限り10年間で3倍に膨れ上がる見通しだという。
https://www.cnn.co.jp/video/17444.html