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福島県双葉郡8町村、原発事故で家族分散した結果、世帯数22%増に(河北新報) 原発避難による”核家族化”現象

2013-10-10 14:24:56

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futabachou20131008a1001福島第1原発事故で避難区域に指定された福島県双葉郡8町村の実質世帯が、原発事故前と比べ22.8%増の3万3632になったことが各町村への取材で分かった。二、三世代で同居していた家族が分散避難を強いられて「核家族化」し、世帯増につながった。
 8町村の世帯の原発事故の前と後の比較は表の通り。全町村で増え、増加率は浪江町が32.6%で最高で、最も低い双葉町でも13.3%に上っている。

 
 増加理由について、町村は「避難先の仮設住宅や借り上げ住宅が狭く、二、三世代同居だった一家が別の世帯に分かれて暮らさざるを得なくなった」(楢葉町)「若い世代が働き口を新たに見つけ、親元を離れて生活拠点を構えた」(大熊町)とみている。

 
 浪江町によると、7人が同居していた家族が避難に伴い、福島市やいわき市などで5世帯に分かれて居住しているケースがある。
 同町生活支援課の佐藤良樹課長は「もともと大所帯の世帯が多く、分散避難で世帯数を押し上げた。独居高齢者が増え、孤立させない対策が必要だ」と話す。

 
 県避難地域復興局生活拠点課の国分守主幹は「現段階で世帯数を集約するのは難しい。今後、災害公営住宅の入居の際に家族やコミュニティーの維持に努めたい」と述べている。

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/10/20131008t63019.htm