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東電 いよいよ福島原発4号機燃料プールの損傷燃料を特別扱いで移送へ 移送作業の進捗状況は現在15%完了(FGW)

2014-01-31 13:02:24

4号機で進められている燃料棒取り出し作業
4号機で進められている燃料棒取り出し作業
4号機で進められている燃料棒取り出し作業


東京電力は30日、福島第一原発4号機にある使用済み核燃料プール内の保管燃料の移送作業を実施しているが、最大の課題の一つであるプール内で破損した損傷燃料1体の移送対策をまとめた。通常の燃料輸送容器(キャスク)とは別の型の容器に収納し、別棟の共用プールに移送する計画。移送作業中に損傷個所の崩壊を防げるかがポイントだ。
問題の損傷燃料は、プール内でくの字に折れ曲がった状態で保管されている。現在、移送作業を進めている他の燃料については、通常の輸送用容器に移し替えてプールから共用プールへ移送しているが、損傷燃料は折れ曲がっているため、通常の容器には収まりきれないため対策を検討していた。

 

新たに使用を決めた別の型の容器は、内部の燃料を納めるスペースが広いため、損傷燃料の移送が可能と判断した。ただ、損傷個所が脆弱なっているとみられることから、移送の際に、損傷が広がるかあるいは、損傷個所から折れるリスクもあるので、慎重な移し替え作業が求められる。
世界中が懸念している4号機プールに取り残された1500体以上の燃料棒の取り出し作業は、昨年11月から始まった。一本ずつ燃料棒を取り出し、約100m離れたところにある共用プールに移す作業だ。これまでに移し替えた燃料は使用済み燃料が220本、未使用燃料22本で、計242本(1月29日時点)で、全体の15%ほど。プール内にはまだ1291本が残っており、作業は年末まで続く予定。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140130_05-j.pdf