HOME |昨年の東京の年間放射性セシウム降下量 福島、茨城に次いで全国3位 1㎢当たり1億6500万ベクレル(FGW) |

昨年の東京の年間放射性セシウム降下量 福島、茨城に次いで全国3位 1㎢当たり1億6500万ベクレル(FGW)

2014-02-04 00:57:40

fukushimapollutionimages
fukushimapollutionimages原子力規制委員会等のデータによると、昨年中に全国の都道府県に毎月降下した放射性セシウムの測定量(月間㎢当たり)は、福島県がダントツの643億7700万ベクレルだった。次いで茨城、東京の順で、東京は全国3位の汚染度だった。東京の汚染度は、福島の0.26%だが、福島に隣接する茨城県の約6割分もあり、千葉県の3倍弱の汚染度だった。

 

データは文部科学省、原子力規制委員会等が公表している放射線モニタリング情報のうち、全国都道府県別の定時降下物の毎月の統計を合計したもの。それによると、1㎢当たりで福島県が600億ベクレルを上回る汚染状況であることがわかったほか、茨城県が2億7160万ベクレルで第二位。東京都は第三位の1億6562万ベクレルだった。

以下、福島から近い関東各県では、栃木、群馬の両県が1億ベクレルを上回ったが、ともに東京より4割前後少なく、埼玉は東京の半分ほど、千葉は3分の1近く少なかった。その分、東京は福島から離れているにもかかわらず、相対的に汚染度が高い事実が浮き彫りになった。

東京の大気が比較的多めのセシウムで汚染された理由は、風向きや地形上の要因が考えられる。折からの東京都知事選挙で「脱原発」が論点の一つになっているが、電力消費地・東京の空からセシウムが毎月降っていることを、選挙民がどう評価するかだ。

http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/list/195/list-1.html