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東電福島第一原発 ”起死回生”の凍土遮水壁工事 地下水の高濃度トリチウム汚染で阻まれる。工事大幅遅れの見通し(FGW)

2014-06-24 23:30:54

fukushimachikasuiosenキャプチャ
fukushimachikasuiosenキャプチャ東京電力は24日、福島第一原発のタービン建屋東側(海側)で、深い地層の地下水が、放射性物質のトリチウムによる汚染が拡大している、と発表した。東電は現在、建屋の周囲の地層を凍らせる「凍土遮水壁」工事を進めているが、このまま工事を続けると、掘削時にトリチウム汚染が拡大する可能性が出てくることから、凍土工事が大幅に遅れる可能性もあるという。

高濃度のトリチウムが見つかったのは、地下約20mにある下部透水層。東電によると、1-2号機の海側に掘った深い井戸から、6月4日の採取分で4700ベクレルのトリチウムが、また5月28日採取分では、3100ベクレルが測定された。地下の地層に広範囲な汚染があるまま、凍土壁の工事を遂行すると、汚染が拡散する可能性がある。このため、掘削時に汚染拡大を防ぐ追加的措置を同時に実施しなければならなくなる。

 

470ベクレルの放射性汚染が確認される一方で、3-4号機海側の井戸の地下水でも最大480ベクレルを検出した。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140624_07-j.pdf