HOME |福島県 ”準汚染米”も含めて全量廃棄を東電に賠償請求へ 南相馬・旧太田村の13年産米 他の準汚染米は市場流通の懸念(FGW) |

福島県 ”準汚染米”も含めて全量廃棄を東電に賠償請求へ 南相馬・旧太田村の13年産米 他の準汚染米は市場流通の懸念(FGW)

2014-07-19 17:50:51

福島県の汚染米検査の様子。100ベクレル以下の準汚染米も市場流通停止へ
福島県の汚染米検査の様子。100ベクレル以下の準汚染米も市場流通停止へ
福島県の汚染米検査の様子。100ベクレル以下の準汚染米も市場流通停止へ


各紙の報道によると、福島県は、東京電力福島第一原発のがれき撤去の際に飛散した放射性セシウムの影響で、南相馬市原町区の旧太田村地区で、食品基準(1kg当たり100ベクレル)を上回る汚染米が検出されたことから、同地区の昨年産のコメについて、基準以下のものも含めて全量を廃棄し、東電に損害賠償を認める方針を示した。

 

旧大田村地区の昨年産米は335トンを全量廃棄するという。これまで福島県は、100ベクレル以下については、汚染米ではないとして出荷対象にしていた。FGWでは「50~100ベクレル」は準汚染米と指摘してきたが、それに対して福島県関係者はネット等で「準汚染米という概念はない」と説明するキャンペーンをしてきた。しかし、今回は、50ベクレル以下を含めて、すべてを廃棄、その損害額を東電に請求するとしており、自ら同地区のコメが全量、食用に向かないことを認めたことになる。

 

福島民友の報道では、基準超の汚染米は測定後に廃棄処分としてきたが、基準以下の準汚染米のうち旧大田村産のコメについては、じつは同市鹿島区の倉庫などで保管されていたという。このため、この分についても東電に損害賠償を求めるというが、同地区以外の準汚染米については、市場に出荷してしまったとみられる。県の汚染米、準汚染米の処分基準を明確にする必要がある。

 

福島県によると、東電は基準以下のコメを含めて、賠償支払いを了承しているという。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0719/news11.html