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福島原発の汚染水対策は、ゼロから議論し直せ。原発冷却に必要なエネルギーは漸減。汚染水の出ない「空冷」で十分冷やせるレベル(古賀ブログ)

2014-09-07 23:12:49

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kogashigeakitwitter3_reasonably_small(福島の凍土壁工事は)もう官僚の「泥んこ遊び」に、今なっている。これ全部、税金ですからね。これ(凍土壁)はね、もうはっきり言って、あきらめたほうがいいと思いますね。今のやり方、凍土壁はやめる、と。


 


それから、もともと汚染水がどんどんどんどん溜まるというのでですね、もうちょっとこれ、限界に来てるんですよ。


 


実は福島原発の事故直後というのは、もちろんものすごいエネルギーを持っていて、非常に熱いんですけれども、今はもうだいぶ冷えてきていてですね。当初に比べると、冷やすために必要なエネルギーというのは、非常に小さくていいんです。もう桁違いに小さくなっているんですよ。


 


そうすると、もう計算上は水をじゃんじゃん入れなくても、空冷式で十分収められるというレベルに来てるんです。チェルノブイリとか、みんな、最後は空冷式ですから。なので、そっちに切り替えるという提案は、もう既に出ているんですね。


 


GEの技術者だった、コンサルタントの佐藤暁さんという方がいらっしゃいますけど、この方は私が一番信用してる原子力の専門家なんですけども、彼なんかはもう具体的な提案をつくってですね、いろんなとこに出して、茂木前経産大臣なんかも全部、それを知ってるんですね。


 


でも、なんか今までやってきたのを変えるっていうことに、官僚というのは、いつも抵抗するんですけど。それはなんでかっていうとですね、新しいことやると、めんどくさいですよ。いろんな議論をまた呼ぶし。


 


でも、今の仕組みというのはですね、非常に経産省にとっては都合が良くてですね。とにかく巨大な予算をこれから使えるわけですね、永遠に。まあ、何十年もですね、廃炉が終わるまで予算を出せる。


 


それは結果がいいか、悪いかって、あんまり関係ないんですよ、彼らにとっては。とにかく予算を持ってですね、こういう工事をやります。ああいう工事をやります。こういう作業をやりますっていうのがあれば、それを、じゃあ、どこの会社にしましょうかとかね。入札の仕方をどうしましょうかというので、全部、それを官僚の裁量で決めていける。


 


そうするとですね、非常にそこに利権が生まれるわけですね。で、業界から、いろいろああしてくれ、こうしてくれと言われるのを、「ウーン。やってあげましょうかね。どうしましょうかねぇ~」なんてやりながら、天下り先をどんどん拡大できるというですね、新しい何ていうか、公共事業がですね、生まれたという感じに、今、なっちゃっています。


なんか、せっかくそうやって動き出してるのに、「あんまり難しいことはやりたくねえな」と、こういうふうに経産省はなっちゃう。ちょっと国民から見ると、もう何百億どころか、何千億というお金がこれからですね、意味のない作業に投入されるかもしれないということになるので、いったんあきらめてですね、もう一回、ちょっと空冷式を含めて、抜本的にですね、変えていくと。やり方を変えるという議論をしたほうがいいなというふうに思いますね。