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霧島えびの高原・硫黄山周辺 火山活動が活発化 九電川内原発まで約60km(各紙)

2014-10-10 13:30:53

火山性地震が続く、えびの高原の硫黄山付近
火山性地震が続く、えびの高原の硫黄山付近
火山性地震が続く、えびの高原の硫黄山付近


鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山の「えびの高原」にある硫黄山(1310メートル)で火山活動が活発化している。同山は九州電力川内原発から約60kmの距離にある。

気象庁によると、硫黄山は今年8月に、火山性微動を初めて観測した。約7分間にわたって、地下のマグマなどの移動によるとみられる地面の震動が起きた。霧島連山では、20111年1月に新燃岳が52年ぶりに噴火したことから、気象庁は継続的な監視体制を敷いている。

えびの高原周辺では2013年12月くらいから、火山性地震がしばしば発生している。震源は韓国岳付近から北東側にかけての海抜0-3km辺りに分布しているという。今年は9月までで計850回の地震を観測しており、最も頻繁だった4月の一ヶ月だけで195回の地震が観測されている。

このため気象庁は、霧島連山の火山情報について硫黄山周辺の情報を個別に出すことを決めた。同庁は「噴気や火山ガスなどが噴出する可能性がある」として、注意を呼び掛けている。

えびの高原は、九州電力が再稼動を進めようとしている川内原発から直線距離で焼く60km,、道路では約80kmの距離にある。原子力規制委員会が九電提出の再稼動申請を認めたが、地元住民や反原発関係者らは、火山噴火のリスクを考慮していないと指摘している。