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東電福島原発 港湾近接の観測井戸から 超高濃度の放射性物質。ストロンチウムなど780万ベクレル セシウムは25万ベクレル。過去最高汚染(FGW)

2014-10-14 16:41:42

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fukushimatanku33images東京電力は13日、福島第一原発敷地内内の港湾に近接した観測井戸からストロンチウムなどを含む全ベータ値が780万ベクレル、セシウムが25万1000ベクレルなどと、過去最高の汚染濃度を検出したと発表した。

高濃度の放射性物質が検出されたのは、1,2号機の取水口の間に位置するNo.1-6の観測井戸。同原発に隣接する港湾に近い井戸で、検出されたのは、いずれも1リットル当たりの濃度だ。

 

同井戸からは、さらにマンガン54が700ベクレル、コバルト60が3600ベクレルと、それぞれ同井戸の観測値としては過去最悪のレベルの濃度となった。

 

東電は、今月上旬に福島を襲った大有18号の影響で、急増した雨の量によって、配管に溜まっていた汚染水が一気に拡散した、と推測している。しかし、通常、大量の雨は、放射能濃度を薄めることにはなるが、雨で濃度が増えるということは、雨とともに別のところから放射性物質が追加されたと考える以外にない。

 

東電では、建屋内などに残っていた放射能の強い残土やがれき類などに含まれていた放射性物質が、大量の雨によって洗い出されたとの推測をしているようだ。ただ、そうだとすると、特定の井戸だけでなく、敷地内全体に汚染水が広がり、他の観測井戸の放射性物質の濃度も上昇すると考えられるが、今回のNo1-6の井戸に比べて、他の井戸はそれほどの変化はない。今回の超汚染状況は突出しており、原発建屋の特定の部分に膨大な放射能汚染の滞留がある可能性も出てきた。

 

また台風18号の通過後の9日には、別の観測井戸のNo.1-17でトリチウムの値が15万ベクレルと、過去の最大値を5倍近くも上回る高濃度となっている。東電はこの場合も、台風による大雨の影響としているが、汚染水が海洋流出している懸念も出ている。

 

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2014/images/2tb-east_14101302-j.pdf