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東電福島第一原発の汚染水観測井戸 5日連続で過去最高濃度検出。26万7000ベクレルに上昇、海洋流出の第三者チェックなし(FGW)

2014-10-19 23:07:33

青で印をしたところが、高濃度セシウムが連日検出されるNo.1-6井戸
青で印をしたところが、高濃度セシウムが連日検出されるNo.1-6井戸
青で印をしたところが、高濃度セシウムが連日検出されるNo.1-6井戸


東京電力は17日採取した福島第一原発の1-2号機の間の海側護岸にある観測井戸No.1-6から、過去最高濃度のセシウムを26万7000ベクレル(1㍑当たり)検出した、と公表した。

 

セシウムの内訳は、134が6万7000ベクレル、137が20万ベクレルだった。同観測井戸の汚染水の濃度は、15日は25万4000ベクレル、16日採取分が1万ベクレル多い26万4000ベクレル、今回の17日採取分はさらに3000ベクレル増加したことになる。13日の採取分以来、5日連続、過去最高値を更新続けている。

 

同観測井戸の周辺には、2011年3月の原発事故直後に、大量の汚染水が流れ込んだ地下のトレンチ(電源ケーブル用)があり、東電は。日本を相次いで襲った台風18,19号による大雨の影響で、トレンチに溜まっていた高濃度汚染水が漏れ出した、との見方をしている。トレンチを含め、第一原発の地下には、貯水タンク11-15個分(約1万1000トン)の高濃度汚染水が滞留したままになっているとみられる。

 

東電はこれらの高濃度汚染水の海洋流出は防がれている、としているが、台風の大雨に紛れて、一部が海洋流出した可能性もある。汚染水の動向については、原子力規制委員会も監視体制をとっておらず、東電の自主管理に委ねられている。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2014/images/2tb-east_14101901-j.pdf