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東電福島第一原発2号機の井戸「サブドレン」の放射性セシウム濃度、一気に低下。汚染地下水の移動性を示唆(FGW)

2014-10-26 22:12:52

fukushimasubdraiキャプチャ
fukushimasubdraiキャプチャ東京電力の福島第一原発2号機建屋周辺にある井戸「サブドレン」の地下水から、高濃度の放射性物質セシウムが連日、検出された問題が一転した。24,25日の両日とも、汚染濃度は100分の1~1000分の1程度に低下した。

 

東電は地下水が外部流出して濃度が低下したのではなく、地下水の流れが変わったことが要因ではないか、との見方をしている。ただ、そうだとすると、建屋の地下に高濃度の汚染水が広範囲に滞留していることを意味している。サブドレンの地下水濃度は改善したものの、建屋を取り巻く凍土遮蔽壁の完成が見込まれない中で、膨大な汚染地下水にどう対応するすかという東電の課題が解決していないことには変わりはない。

 

東電の発表によると、サブドレンNo18内の地下水の放射性セシウム濃度は、24日が1㍑当たり5200ベクレル、25日は同5000ベクレル、NO19はそれぞれ470ベクレル、430ベクレルだった。NO19は22日に46万ベクレル、23日に42万5000ベクレルと、過去最高レベルを記録した。No18も、22日に42万4000ベクレルを記録している。

 

それが一転して、Nop19は約100分の1、No18は1000分の1の水準に下がったことになる。No19の井戸は、前回調査時には480ベクレルで、No18も低かったことから、両井戸とも勝手の水準に戻ったことになる。

 

東電は、サブドレン地下水の急激なセシウム濃度の増減について、原因を調査している。また、両井戸からの地下水のくみ上げの停止措置は、当面続ける方針だ。