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南相馬市の「くず米」から昨年12月検査で、基準超過のセシウム195ベクレル検出(FGW)

2015-01-19 16:05:34

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fukushimanouka0131008at14_t福島県南相馬市が実施している自家消費食品の放射能簡易分析結果で、12月に検査実施した食品のうち「くず米」から食品基準(1kg当たり100ベクレル)をほぼ倍上回る195ベクレルのセシウムが検出された。

基準超過セシウムが検出されたのは、同士小高区耳谷で採取されたくず米。くず米とは、稲の刈り取り語に乾燥や籾摺りなどの過程で、米を選別する際、米粒のサイズや形状などが標準に達しないことからはじかれる米をいう。通常は味噌やおせんべいなどの材料になるほか、家畜の飼料などに使われる。

 

ただ、くず米の選別は、形状などが異なるためで、セシウムの含有量を選別対象としているわけではない。このため、くず米選別の過程で食用として出荷された米にも、同レベルのセシウムが入っていた可能性が高い。しかし、同地区での出荷米には基準超過のセシウムはなかったことになっている。

 

福島県では平成26年度産米からは、これまで基準超過の米は検出されていないと、発表している。

 

またくず米は本来、加工食品や飼料に使われるとされるが、スーパーやディスカウントストアの激安米の中に、くず米を混ぜて販売したり、低価格飲食店などの業務用に出荷されることもあるとされている。