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福島第一原発 高濃度ストロンチウム90等流出の警報、最高1㍑当たり7230ベクレル。港湾内に流れ込む。東電、原因掴めず(FGW)

2015-02-22 22:07:49

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東京電力によると、22日午前10時ごろ、東京電力福島第1原発敷地内の排水路で放射性物質濃度の上昇を示す警報が鳴った。ストロンチウム90などの全ベータ線を出す放射性物質の計測値は1㍑当たり最高で7230ベクレルに達した。

流出当初のストロンチウム等の全ベータ値は5050~7230ベクレルという高レベルだった。これらの高濃度の汚染水はそのまま原発に隣接する港湾に流出したとみられる。地下水を海に放出する「地下水バイパス」の運用のために東電が決めている濃度基準値はベータ線が5ベクレル未満だから、大幅に上回ったことになる。

東電によると、汚染水を貯蔵しているタンクからの漏洩はなく、構内側溝排水放射線モニタでも問題は生じていないことを確認したという。午前11時35分ごろに排水路のゲートを閉めるなどの対策を取った。しかし、それまでに海洋に流出した汚染水の流出量は不明としている。

 

午後0時半に採取した港湾内の海水からはベータ線を出す放射性物質が同3000ベクレル検出された。通常時よりも大幅に高い濃度で、汚染水流出によって濃度が急上昇したことがわかる。港湾はシルトフェンスで外洋と遮られているため、湾内の魚介類の流出入は一定程度抑制できているが、海水時自体の流出入は防げない。このためら、汚染水の一部が外洋にも流出した可能性もある。

 

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2015/1248294_6818.html