HOME |東電が長期間放置していた排水溝の汚染水源 2号機屋上口の可能性(FGW) |

東電が長期間放置していた排水溝の汚染水源 2号機屋上口の可能性(FGW)

2015-02-25 17:29:21

福島第一原発2号機の屋上
福島第一原発2号機の屋上
福島第一原発2号機の屋上


東京電力によると、福島第一原発の排水溝から長期間にわたって高濃度の放射性汚染水が外洋に漏えいし続けていた問題で、同排水路の上流部で約3万ベクレルのセシウムを検出したことがわかった。

 

東電は1-4号機の山側を通る排水溝(K排水溝)で、昨年4月に高い放射性物質の濃度を検出していながら、対策をとろうとせず、昨年4月以降のデータの公表も避けていた。意識的に隠蔽した可能性が指摘されている。

 

24日明らかにされた同排水溝の上流部の調査結果では、2号機原子炉建て矢の大物搬入口の屋上で確認された溜り水からセシウム137を1㍑当たり2万3000ベクレル、同134を6400ベクレル、合計2万9400ベクレルと、ほぼ3万ベクレルの高濃度を検出した。(採取日は2月19日)

K排水路への2号機からの汚染水流出経路の推定
K排水路への2号機からの汚染水流出経路の推定


 

このことからK排水溝の汚染は、2号機建屋からの継続的流出が原因だった可能性が高まった。東電は2号機建屋の大物搬入口の屋上部の雨水の汚染防止対策のため、屋根の排水口の周辺をゼオライト土嚢を積んでセシウムの吸着と、汚染水の流出防止を試みるほか、汚染源と考えられる建屋屋上のブロックや敷き砂等を撤去する予定で、3月末までに完了させる計画だ。