HOME |東電福島第一原発事故の阿武隈川への影響 落ち葉の流入する春に川底の放射性セシウム濃度が上昇 最高2万ベクレル超。周辺自然の汚染継続を裏付け。東京農工大調査(福島民友) |

東電福島第一原発事故の阿武隈川への影響 落ち葉の流入する春に川底の放射性セシウム濃度が上昇 最高2万ベクレル超。周辺自然の汚染継続を裏付け。東京農工大調査(福島民友)

2015-06-21 12:36:13

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東京農工大は20日までに、東京電力福島第1原発事故で飛び散って川底にたまった放射性セシウムの推移の研究をまとめた。研究によると、放射性セシウムの濃度は季節によって増減、落ち葉などが流れ込んだ春に濃度が高いことが分かった。同大は21日に京都市で開かれる日本環境学会で研究内容を発表する。


 研究は、同大の尾崎宏和特任助教(環境汚染解析学)らのチームが実施。2012(平成24)年から14年にかけて、福島第1原発から40~50キロ離れた二本松市の阿武隈川本流と支流の計35地点で、春と秋の2回堆積物を採取し、乾燥させて計測した。

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 春と比べ、梅雨や台風の大雨などで落ち葉などが下流に流された秋は濃度が下がる傾向にあるという。最高濃度は13年春の1地点の2万2800ベクレルだった。地点ごとにばらつきは大きいが、堆積物がたまりやすい場所は時間が経過しても濃度が下がりづらいという。

 

 尾崎助教は「堆積物など河川の状況を把握することで、放射性物質の濃度を下げるための対策などに役立てられる。調査の例は少なく、今後も継続する」としている。

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http://www.minyu-net.com/news/news/0621/news4.html