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東電福島第一原発4号機排水路 雨の影響で堰から汚染水が海洋に漏えい。ストロンチウムなど420ベクレル検出(RIEF)

2015-08-19 11:54:37

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東京電力は18日、降雨の影響で、福島第一原発4号機南側の「K排水路」の仮の堰から汚染雨水があふれ、港湾外へ流出したと発表した。
 排水路出口で18日に採取した水からは、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1㍑当たり420ベクレル検出された。セシウムは137が270ベクレル、同134が70ベクレルだった。

 

 東電は最初の流出後、K排水路内の汚染雨水については、C排水路に移送しており、その後の外洋流出はないと説明している。ただし、当初の流出量は分かっていないが「少量」という。


 汚染雨水の流出は、K排水路に設置したカメラの映像で17日午後9時24分から4分間、断続的に雨水が堰を乗り越えているのが確認された。


 東電は汚染水の外洋流出を防ぐため、K排水路を港湾内に付け替える工事を進めており、本年度中の完了を目指している。

  一方、1~3号機放水路については、セシウム137の濃度が上昇していることから、定期的な調査を実施しているが、14日に採取した1号機放水路立坑水下流側の全ベータ値は1㍑当たり12000ベクレルと、過去最大の値を検出した。

 

 しかし、東電は、立坑内の水の全ベータ値はこれまでも緩やかな上昇傾向にあることから、今回の値が特異に上昇したものではないと説明している。「緩やかな上昇」の結果、過去最大の汚染値を記録したのは、追加的な汚染が起きていると考えるのが普通と思われるが、東電はそうではないようだ。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150818_07-j.pdf