東電福島第一原発 今月に入って3人目の作業員の死亡。60代男性機材運搬中に倒れ、死亡。作業員の健康管理に問題はないか(RIEF)
2015-08-23 17:33:03

東京電力福島第一原発1号機のタービン建屋内で21日、機材を運搬中に倒れて意識不明だった協力企業の男性作業員が、同日、搬送先のいわき市の病院で死亡した。今月、死亡した原発作業員はこれで3人。病死を含め一か月に3人の死者を出したのは異例。
亡くなったのは60代の男性作業員。21日午後1時10分ごろ1号機のタービン建屋内で、機材を歩いて運搬中に意識を失い倒れた。男性作業員は全面マスクを着用し、同僚と2人で重さ約40kgの機材を運んでいた。現場の気温は28度だったという。東電では、死因は持病によるもの、と説明している。
福島第一原発では8日午前、鹿島の下請け会社に所属する52歳の作業員が汚染水対策に使われる車両のタンクのふたに頭を挟まれ、搬送先の広野町の病院で死亡が確認された。
また、1日には、別の協力企業の30代の社員が、凍土壁作業に従事した後に体調不良に陥り、いわき市の病院に運ばれたが、死亡した。死因は不明で、作業との因果関係はわかっていないという。