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日本ガイシ、初のグリーンボンド発行100億円。12月中に。再エネ制御用のNAS蓄電池や、CCUS技術用のCO2分離膜の研究開発等に充当へ(RIEF)

2021-11-15 15:01:09

Gaishiキャプチャ

 

 日本ガイシ(名古屋)は、カーボンニュートラル等に資する製品・サービスの開発等を資金使途先として、同社初のグリーンボンドを発行すると発表した。再エネ利用促進に欠かせない蓄電池等の研究開発・製造のほか、CCUS技術に適用するCO2分離膜等の開発等に充当する。発行額は100億円で、来月中の発行を予定している。

 

 セラミック技術を軸に事業展開をする同社は、発電量が不安定な再エネ電力の需給調整に必要なNAS電池の開発企業として知られる。グリーンボンドの資金使途にも、同電池のさらなる性能向上のための技術開発や、亜鉛二次電池(ZNB)や全固体電池のオールセラミック電池の研究開発等をあげている。

 

 また次世代パワー半導体関連として、電力制御・変換時のロスを従来のシリコ ン半導 体より大 幅に小さくできる窒化ガリウム(GaN)ウエハー等の開発事業や、CCUS事業に不可欠な技術となるCO2分離膜、固体酸化物形電気分解セル(SOEC)、回収したCO2から合成燃料を効率的に行うための合成燃料向けハニカム構造リアクター等の開発、製造プロセス等に充当する。

 

 主幹事は野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、1SMBC日興証券、大和証券の各社。ストラクチャリング・エージェントは野村が務める。セカンドオピニオンは日本格付研究所(JCR)が担当する。

 

  日本ガイシは、「グリーンボンドを活用し、カーボンニュートラル関連の研究開発および当社グループの事業活動における脱炭素化に資するプロジェクトへの投資等を通じて、グループの環境ビジ ョンの実現に向けた活動を推し進めていく」としている。

 

https://www.ngk.co.jp/news/2021/20211112_1.pdf

https://www.jcr.co.jp/download/9da773dac1c0ed7cadada3dca70ba106f2a78000127de0108a/21d0900.pdf