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東京大学 2回目のソーシャルボンド発行へ。100億円。昨年の第一回発行と同様、期間40年の超長期債。SDGsとの親和性強調(RIEF)

2021-12-13 13:20:02

touadiキャプチャ

 

 東京大学は今月22日に、昨年に続いてソーシャルボンド(東京大学FSI債)を発行する。発行額は100億円。期間は前回と同様、40年の超長期債。資金使途は東大が進めるFSI(Future Society Initiative)活動を加速させるものであり、SDGsとの親和性が特徴としている。

 

 このほど確定した発行条件によると、利率は0.853%で、昨年10月発行の第一回債とほぼ同水準だが、今回の発行のほうが0.030%分、高い。主幹事は大和証券、野村證券、みずほ証券の3金融機関。前回からSMBC日興証券が、野村證券に入れ替わった。セカンドオピニオンは日本格付研究所(JCR)が付与した。

 

 資金使途先となるFSI構想関連事業は、知識集約型社会及びSDGsに資する教育・研究に係る投資で、同大学の「東京大学FSI事業」として特定された「ポストコロナ時代の新しいグローバル戦略」 、 「キャンパスの徹底したスマート化の推進」等に充当される予定だ。

 

 償還資金は、業務上の余裕資金から償還する計画で、診療報酬などの収入に加えて、寄附金、大学の有する動産・不動産収入、研究成果の活用等に関する業務対価、出資に対する配当金及び有価証券の運用収入等を充当する。

 

 東大は昨年、全国の大学で初めてとなるソーシャルボンド200億円を発行した。大学の新たな資金調達手段を開発したほか、ESG市場の拡大に貢献したことを評価され、一般社団法人環境金融研究機構(RIEF)が選定するサステナブルファイナンス大賞の大賞を受賞している。今後も定期的に発行していく方針だ。https://rief-jp.org/interview/110363

 

https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400177435.pdf

https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400174739.pdf