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筑波大学。同大学初のサステナビリティボンド、19日に発行。総額200億円。大学のESG債発行は東大、阪大に続いて3大学目。ニーズドリブン型の産学共同研究事業等に充当(RIEF)

2022-10-11 22:24:38

Tsukubaスクリーンショット 2022-10-11 221955

 

 筑波大学が、19日に同大学初のサステナビリティボンドを発行する。大学のESG債発行は東京大学、大阪大学に次いで3校目。発行額は200億円、期間40年の長期債。調達資金は、社会課題の積極的解決に向けたニーズドリブン型の産学共同研究事業や、業際・学際型の人材育成を進める「未来社会デザイン棟」、共生社会の実現に向けたスポーツ複合施設の建設等に充当する。

 

 大学債としての発行も東大、阪大に次いで3例目。東大はグリーンボンドで調達、阪大はサステナビリティボンドで調達した。主要な資金資金使途先事業は、今年4月に公表した「筑波大学Vision2030」で同大学が社会的価値に根差した未来社会を創造するために選定したプロジェクトとする。

 

 そのうち、産学共同研究となる「IMAGINE THE FUTURE.  FORUM(仮称)」では、新たに整備する研究棟(研究スロット)に企業に入居してもらい、産学の研究者が業際的にニーズドリブン型の共同研究を推進する。実証実験(POC)スペースでは製品・サービス開発のために、地上系だけでなく飛行系のモビリティや大人数収容も可能なものとする。新しい産業の創出に資するインキュベーション施設やファブスペースなどのオープンスペースも設ける。

 

 「未来社会デザイン棟」では、専攻や国籍の異なる多様な学生を軸に共同作業を行い、イノベーションを起こすことのできる人材の育成を目指す。スポーツ複合施設は、同大学が有する世界最先端のスポーツ科学や障がい者スポーツの知見を活用し、共生社会の実現に向けた機会の創出や、障がい者を含む体育スポーツ分野での実践的な研究拠点を構築する、としている。

 

 発行するサステナビリティボンドは愛称「筑波大学社会的価値創造債」。利率1.619%。償還日は2062年3月17日を予定する。主幹事は野村證券、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の3金融機関。債券の信用格付は格付投資情報センター(R&I)からAA+を、日本格付研究所(JCR)から
AAAを得た。セカンドオピニオンはR&Iから得た。

https://www.tsukuba.ac.jp/news/20221007160000.html

https://www.tsukuba.ac.jp/about/disclosure-public/university-bonds/sustainability-bond-framework/index.html

https://www.tsukuba.ac.jp/about/disclosure-public/sustainability-bond-framework/pdf/UT-sustainability-bond-framework.pdf