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トヨタ自動車。電気自動車(EV)開発資金等に充当するドル建てサステナビリティ債15億㌦(約2100億円)発行へ。累積のESG債発行額は2兆円台に迫る(RIEF)

2023-07-11 10:28:58

toyotaキャプチャ

 

 トヨタ自動車は13日、資金使途を環境分野の電気自動車(EV)のほか、自動車の先進安全技術・高度運転支援技術等の社会的分野に同時に充当するサステナビリティ債を、ドル建てで15億㌦分(約2100億円)発行する。これにより、同社のこれまでの内外市場でのESG債発行としては約1兆8650億円となり、日本企業では最大のESG債調達企業だ。

 

 今回発行するサステナビリティ債は、3年債、5年債、10年債の3本で発行額はそれぞれ5億㌦ずつ。債券の利率はそれぞれ5.275%、5.118%、5.123%。同社は2021年からESG債を「ウーブン・プラネット債」の名称で呼んでいる。今年になって6月に円建てで1000億円のサステナビリティ債を発行しており、今回の発行分と合わせると3100億円分となる。

 

 トヨタは2014年以降、米欧市場で延べ6回にわたってグリーンボンドを発行してきた。各市場で販売したハイブリッド車(HV)等のリース、ローンの債権を対象としたABS(資産担保証券)型等のESG債だ。国内ではトヨタグループのトヨタファイナンスも19年以降、グリーンボンドを発行しており、21年3月からはトヨタ本体で、サステナビリティ債(ウーブンプラネット債)を発行している。

 

 これらのESG債の総額は、2021年の発行時点で、日本企業として初となる1兆円台に乗せた。今回、円安の影響もあるが、発行総額は1兆9000億円前後に拡大しており、初の2兆円台乗せに近づいている。今回の発行債の信用格付は、ムーディーズから「A1」を得ている。

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