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東日本高速道路、ソーシャルボンド1100億円発行。高速道路整備や渋滞緩和でのCO2削減などを投資家にアピール(RIEF)

2019-07-23 11:53:46

NEXICO1キャプチャ

 

  東日本高速道路(NEXCO東日本)は初のソーシャルボンド総額1100億円を発行した。調達資金は高速道路整備や修繕事業に使われ、地域活性化、災害対策、交通安全の推進、環境保全などの社会的課題の解決に貢献する、としている。一度に発行するソーシャルボンド総額としては国内で最高額となる。

 

 発行内容は、5年債が400億円(59回債)、7年債が300億円(60回債)、10年債が400億円(61回債)の3本。利率はそれぞれ 0.040 %、0.80%,、0.140%。

 

 主幹事は、7年債がみずほ証券が単独で引き受け、あとの2本は、みずほと大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が引き受けた。債券の信用格付は、通常の同社の格付と同様で、R&IがAA+、Moody’sがA1、JCIRがAAAをそれぞれ付与した。

NEXICO2キャプチャ

 

 同社は6月にソーシャルファイナンスフレームワークを策定、第三者評価機関の格付投資情報センター(R&I)から、国際的な基準である国際資本市場協会(ICMA)のソーシャルボンド原則(SBP)への適合を評価するセカンド・オピニオンを取得している。

 

 国内でのソーシャルボンドの発行は、国際協力機構(JICA)、日本学生支援機構などが発行している。


 
 R&Iのセカンド・オピニオンでは、資金使途について、対象事業の直接的な目的は、国土計画等に示される社会的課題に対応するものと評価している。具体的資金使途先は、新規路線の整備のほか、耐震補強や、逆走事故の低減、老朽化対策、渋滞緩和による CO2 排出抑制等の効果も含まれるとしている。

 

 https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h31/0604/pdfs/pdf.pdf

https://www.r-i.co.jp/opinion_social/2019/06/opinion_social_20190604_jpn.pdf