HOME |8月も世界の平均気温は過去最高を記録。6月から3カ月連続で「沸騰する夏」。EUのコペルニクス気候機関が公表。8月は産業革命前以来、「1.5℃」を上回る。2か月連続(RIEF) |

8月も世界の平均気温は過去最高を記録。6月から3カ月連続で「沸騰する夏」。EUのコペルニクス気候機関が公表。8月は産業革命前以来、「1.5℃」を上回る。2か月連続(RIEF)

2023-09-07 01:55:09

Coperics001キャプチャ

 

 世界の平均気温が、8月も同月として観測史上過去最高の16.82℃となった。過去の1991~2020年平均より0.71℃上回った。6月からの3カ月連続の気温も過去最高だった。 3カ月平均の気温は16.77℃で、これまでの平均気温を0.66℃上回った。8月の気温はパリ協定の抑制目標となっている産業革命前からの気温上昇「1.5℃」を2カ月連続で超えた。日本も8月は全ての県庁所在地で過去最も高い気温を更新、3カ月平均でも126年で最も暑かった。地球が気候変動で「沸騰している」ことを再確認させる暑い夏となった。暑さはまだ続いている・・

 

 世界気象機関(WMO)とEUが組織する気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」が5日に公表した。8月の平均気温はこれまで最高だった2016年8月より0.31℃上回った。前月の7月の平均気温は17.08℃で、8月の平均気温は同月には及ばず、月別最高気温では2位となった。7月は第一週、第三週が、ともに産業革命前以来の気温の上昇が「1.5℃」を超えており、8月も超えたことで、2か月連続で「1.5℃超え」が記録され、「恒常化」の可能性が現実味を帯びてきた。https://rief-jp.org/ct8/137709?ctid=70

 3カ月連続の平均気温は、これまでの最高の16.48℃(2019年)を一気に0.29℃上回った。これまでの「暑い夏」は、16.5℃以下だったのが、0.3℃近く上昇し、明らかに「沸騰する夏」となった。熱波が南欧、北米南部、日本等の北半球の多くの地域で吹き荒れ、欧州ではフランス、ギリシャ、イタリア、ポルトガル等では雨が降らず、山火事が燃え広がった。山火事は米ハワイ島でも、多くの被害者を発生させる惨事を引き起こした。

00年くらいから上昇が止められなくなっている
00年くらいから上昇が止められなくなっている

 北米大陸のカナダ、米カリフォルニア州等でも山火事が広がったった。南半球は冬の期間だが、オーストラリア、南米、南極大陸等での平均気温は平年を大幅に上回る「暖かい冬」となった。海洋の気温も多くの地域で平均を上回った。

 熱波の一方で、この3か月間に、西欧の多くの地域やトルコ等では、平年を大きく上回る集中豪雨に見舞われた。各地で記録的な降雨量による洪水が発生した。西欧だけでなく、北米の西部、北部、アジアの一部、チリ、ブラジル、オーストラリア北西部等でも水害が起きた。

 対照的に、アイスランド、欧州のアルプス地域、北スカンジナビア地域、中欧、アジアの大部分、カナダ、北米南部、南米の大半では、これまでにない干ばつが続いた。こうした異常乾燥の長期化は、各地での森林火災の原因にもなった。

 年初からの気温上昇も高いペースで続いている。1~8月の8カ月間の平均気温がこれまででもっとも高かったのは2016年。今年は現時点で、同年に比べわずかに0.01℃低い二番目の暑い年間の年になっている。

 日本の夏も過去最高に暑かったことが、先の気象庁の発表で示されている。それによると、7月16日から8月23日にかけて全国に915ある観測点のうち106地点で、これまでの最高気温を更新するなど、全国的に記録的な暑さが続いた。 6月から8月までの3カ月間の平均気温は、過去126年で最も暑かった。特に、8月上旬には8月5日に福島県伊達市梁川で最高気温が40.0℃まであがり、今年全国で初めての40℃以上を観測したほか、8月10日にも石川県小松市で40.0℃を観測した。

 コペルニクス気候変動サービスの副局長のSamantha Burgess氏は「科学的エビデンスは明確だ。われわれが温室効果ガスの排出を止めるまで、地球上の社会とエコシステムにインパクトを与える異常気象現象は、より激しく、より頻繁になっていくだろう」と指摘している。

 

https://climate.copernicus.eu/summer-2023-hottest-record

https://www.jma.go.jp/jma/press/2309/01b/tenko230608.html