HOME8.温暖化・気候変動 |気候変動会議で 国際環境NGOが日本に初の「宝石賞」、温室効果ガス削減の検証仕組みづくりにNGO参加を主張したことを評価(各紙)NGOも結構、”自分都合”だね(FGW) |

気候変動会議で 国際環境NGOが日本に初の「宝石賞」、温室効果ガス削減の検証仕組みづくりにNGO参加を主張したことを評価(各紙)NGOも結構、”自分都合”だね(FGW)

2014-12-12 20:47:15

CANlogo_9
各紙の報道によると、ペルーの利まで開催している国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)で、日本は国際環境NGO「CAN」から、地球温暖化対策に積極的な国に贈る「宝石賞」を贈られた。

 

日本は毎年のCOPで温暖化対策に後ろ向きな国の代表格として「化石賞」を贈られ、今回もすでに2回も贈呈されている化石賞の常連。ところが、CANは、各国が来年提出する2020年以降の温室効果ガス削減目標が妥当な内容かを検証する仕組みづくりに、各国政府だけでなく、研究機関やNGOのオブザーバー参加を求めるよう主張したことが好感された。CANlogo_9

 

CANはClimate Action Network で世界100カ国以上の環境NGO約900団体とネットワークを形成している。宝石賞贈呈の理由として、「日本の提案は、科学的で公平な検証の実現につながる」と評価した。ただ、今回の宝石賞には、日本のさらなる努力を求めるという条件付きではある。

 

環境NGOが日本を評価したのは、まさにNGOが要求してきた検証の仕組みへの参加を支持したためといえる。この日本の主張は基本的に環境省の主張に基づいており、化石賞は原発再稼動をエネルギー政策の柱とする経済産業省の立場を批判したものともいえる。つまり「宝石賞」は環境省、「化石賞」は経産省となる。ちょっと環境省を持ち上げすぎか・・・