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イタリア高校生、約100校を占拠(レイバーネット) 緊縮財政での政府の教育予算削減に反対。日本でもまもなく起きそうな事態だ

2012-11-26 21:29:24

学校を占拠したイタリアの高校生たち
イタリアの学生は最近、イタリアのモンティ政権による緊縮に反対し、また激しい闘争を行なっている。高校生は100以上の学校を占拠し、大学生は公教育の強化を要求して全国的なデモを進めた。

11月24日のAFPによれば、イタリアのローマで高校生が約70の学校を占拠して、 政府の教育予算削減に反対した。10代の彼らはペンキのブラシと大きなモップ で『武装』し、学校正門を封鎖した。他の地域の高校生もローマの高校生への連帯の意味で、数十の学校を占拠した。

ローマで学校占拠をした18歳のアレッサンドロ・スパジアリは、「われわれは この状況にこれ以上耐えられない」とし「教室をきれいにしたり、安全にする予算がなく、雇用も不安定だ」と付け加えた。タッソ高校を占拠したジョバンニは、「私たちが戦わなければ同じ答しか聞けない」と明らかにした。学校に入ろうとする父兄も正門で制止され、食物や基本物品だけを提供するこ とができる。

一方、1月24日のロイターによれば、イタリアの大学生が全国の多くの都市でデモを行い、モンティ政府の教育自由化措置に反対している。彼らは「公教育から手を切れ」と要求し「教育権のための行動の日」を決め、イタリアのモン ティ政権の緊縮政策を批判している。彼らは何よりも教職員の削減に反対する。 雇用の20%が縮小する予定だ。

学校を占拠したイタリアの高校生たち


ローマ、フローレンス、ピサ、ナポリ、カターニアなどでデモが行われ、デモ には教師と失業者も参加した。左派の労働組合連盟「コバス(Cobas)」のあるスポークスマンは、「われわれは教育制度が破壊されることを放置しない」と話した。

ローマのある大学生は、「われわれは自分の権利のために戦う。政府は私たち を代表しておらず、彼らが導入した緊縮措置と予算削減は完全に反民主的」と批判した。他の大学生一人も「われわれは政府の教育予算削減に反対する。モンティ政権は、ベルルスコーニ政権に続いて教育予算を削減し続けている」と明らかにした。

大学生たちは10年間で登録金が75%値上げされたと吐露する。またイタリアは ヨーロッパ連合で一番少ない教育予算を計上していると批判した。多くの人が教育部門の私有化と、それによる普遍的教育の機会の縮小を憂慮している。

 

原文(チャムセサン)