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東芝製の福島第一原発 放射能汚染水処理装置ALPSで塩酸漏れ、一部運転停止(FGW) 事故相次ぎ 東芝の技術力に疑問

2013-12-01 22:31:39

ALPS3


 東京電力は1日、福島第一原発から漏れ出す汚染水の放射性物質を除去するための東芝製「ALPS(アルプス)」の配管の継ぎ手部分から塩酸が漏れたことを発表した。汚染水は漏れていないとしているが、東電は漏れた設備の処理を止め、原因を調べている。同じ設備は3系統あるため、汚染水処理は1系統を使って続けているという。

ALPS3東電の発表によると、塩酸が漏れたのは1日午前7時45分ごろ。その時点で運転中だった2系統のうち1系統の設備で、処理に使う塩酸を送る配管の継ぎ手から液体がにじみ出ているのを作業員が発見した。作業員がポリ袋で漏れを覆ったが、1リットル程度が漏れたという。

このため、塩酸供給ポンプ(C)出入口弁の隔離弁を閉め他。その結果、漏れは10分に1滴程度になっているという。今後、継ぎ手部分を分解して、漏れの原因を調べる予定。また以前から使っていたビニール袋には、塩酸が1㍑ほど滞留していたので、これについても容器に回収した。

ALPSは東芝が納入した装置で、様々な種類の放射性物質を取り除ける機能を持っているとされ、3系統分が導入されている。1系統あたり1日250トン処理できるはずだが、トリチウムは取り除けない。設備金額は公表されていないが、150億円前後とみられる。しかし、実際の運用では、設備の設置以後、再三、不具合が発生しており、謳い文句とは程遠い能力にとどまっている。

ttp://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1232617_5117.html