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みずほフィナンシャルグループ 初の統合報告書公表 価値創造プロセスに「社会・関係資本」を明記(RIEF)

2015-07-30 19:10:38

mizuhoキャプチャ

みずほフィナンシャルグループが初の統合報告書を公表した。先の三菱東京フィナンシャル・グループと並び、メガバンクでは二行目となる。

 

 報告書は銀行法に基づくディスクロージャー誌を「みずほフィナンシャルグループ 2015統合報告書」と改め、資料編も含めるとPDF版では500ページ強、電子ブックで114ページとなっている。冒頭の編集方針において、「財務情報のみならず、経営理念・戦略、ESG情報等 環境(Environment)、社会(Society)、ガバナンス(Governance)の非財務情報も含む」と明記した。

 

 ほぼ同時に公表さrた三菱UFJフィナンシャル・グループの統合報告書もディスロージャー誌として発行されている。三菱UFJの場合統合報告書に盛り込んだ以外のCSR情報について、別途、ウェブサイトで開示している。もう一つのメガバンクの三井住友フィナンシャルグループは統合報告書という形ではなく、従来と同様のディスクロージャー誌(すでに開示)とCSR報告書(今後開示)の二本立てとしている。

 

 みずほの統合報告書ではグループCEOの佐藤康博氏の「CEOメッセエージ」を8ページにわたって掲載。その中で、「CSRへの取り組み」として、農林漁業6次産業化、健康産業・医療介護事業育成ファンドへの出資、再生可能エネルギー事業への融資等を行っていることや、東日本大震災被害地での復興支援に取り組んでいることなどに言及している。

 

 また「価値創造プロセス」の分析として、「財務資本」のほかに「人的・知的資本」「社会・関係資本」を併記、さらに「特集面」において、「産業育成を通じたビジネス機会創出への取り組み」として、①環境・エネルギー分野②医療・健康分野③農林漁業分野を取り上げ、内外での具体的な活動を紹介している。

 

 環境・エネルギーについては、「成長戦略」の分野でも明記され、国際プロジェクトファイナンスでの「エクエーター原則」への取り組み事例が紹介されている。

 

CSRの社会貢献活動については「経営基盤強化の取り組み」の中で位置づけられている。重点取り組みとして「地域・社会の発展に資する取り組み」「行政やNPO、地域コミュニティ等、経営基盤である地域社会と協働・連携した取り組み」をあげている。

http://www.mizuho-fg.co.jp/investors/financial/disclosure/data15d/index.html