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放射性物質汚染土、搬入だけで最低2年以上 中間貯蔵施設めぐり試算(福島民友) 

2013-05-22 16:54:35

fukushima0522news11
fukushima0522news11福島県内の除染で出た汚染土壌などを一時保管するため、環境省が建設を計画している中間貯蔵施設に、汚染土壌などをトラックで毎日8時間運び続けたとしても、搬入が終わるまでに2年以上要するとの試算を、吉田樹(いつき)福島大経済経営学類准教授(都市科学)が21日までにまとめた。
 吉田准教授は「貯蔵施設での荷降ろしなどにも時間がかかるとみられ、さらに長期化が予想される。トラック専用の道路を整備するなど、円滑な運搬に向け検討を進めるべきだ」と指摘している。

 
 同省は、除染に伴い生じる汚染土壌などの量を最大で2800万立方メートルと試算。中間貯蔵施設の候補地は現在、双葉、大熊、楢葉3町内にあり、同省は国道6号などを搬入ルートとして想定している。

 
 吉田准教授によると、片側1車線の国道6号の1時間の通行量は、信号なども考慮すると10トントラックで500~600台が限度で、毎日8時間搬入を続けるとすると2年~2年半かかる計算。道路はトラック以外の車も通行するほか、中間貯蔵施設での荷降ろしの際に渋滞も予想されるなど、実際にはさらに時間がかかる可能性が高いという。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0522/news11.html