HOME12.その他 |潘基文国連事務総長、原発大事故は今後も起こる 異常気象が影響で、と演説(共同) |

潘基文国連事務総長、原発大事故は今後も起こる 異常気象が影響で、と演説(共同)

2011-04-21 13:30:37

潘基文国連事務総長
【キエフ共同】国連の潘基文事務総長は20日、ウクライナの首都キエフで始まった国際科学会議「チェルノブイリ原発事故から25年 未来のための安全」に出席し、チェルノブイリや福島第1原発級の大事故に「われ

潘基文国連事務総長


われはこれからも直面するだろう」と演説、原発の安全確保のための国際的基準づくりを急ぐべきだとの考えを示した。

 潘氏は今後も大事故が起こり得る理由として、原発を危険にさらす恐れのある異常な気象現象が増えていると指摘。さらに、原発の新規建設が各国で計画されていることも「われわれの脆弱性を高めている」と述べた。

 また事故が起これば影響は国境を越えるため、原子力の問題は「一国の政策の問題ではなく、全世界の人々の利害が絡む問題だ」と強調。原発建設や保安、透明性のある情報公開などについて国際的な基準が必要だと訴えた。

 会議は、26日にチェルノブイリ事故から25年となるのを前に、ウクライナ政府が国連各機関などの協力を得て3日間の日程で開催。多くの研究者らがチェルノブイリ事故をさまざまな角度から分析し、発表する