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福島市内で5月採取のコシアブラから4万2383ベクレルのセシウム検出。山菜、キノコ類の高放射線汚染、依然続く(FGW)

2015-06-29 17:00:48

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福島市が発表した今年5月(5月1日~30日)の市内で市民が持ち込んだ食品の放射性物質測定結果によると、全体の3割弱(27.8%)からセシウムが検出され、そのうち食品基準(100ベクレル/kg)を超過した比率は6.9%となった。個別では、山菜のコシアブラから4万2382ベクレルという非常に高いセシウムが検出されたほか、キノコ類からも1万ベクレル超の値が検出された。

 

 福島市の調査は、出荷用ではなく、市民が家庭の食卓向けに自家栽培などの形で作っている食品の放射性物質を調べているもの。市民が誌の測定所に持ち込んで調査してもらう。今回の調査対象は1734件で、前年同月に比べて41.9%減と大幅に減っている。基準超過件数も120件で、前年同月の311件の3分の1近くに減った。

 

 しかし、個別にみると、コシアブラは40件の測定件数のうち、ほぼすべての39件からセシウムが検出され、基準超過も26件と、極めて高い比率でおせんがつづいていることがわかった。またキノコ(コウタケ)の測定は1件だったが、1マン3886ベクレルと、高濃度を示した。

 

 汚染の継続が示されたのは、このほか、わらびが255件の測定件数のうち、22件が基準を超過し、最高値は2001ベクレル、ゼンマイが12件中4件が超過で、1681ベクレル、タケノコが452件中、43件が基準超過で、最高値659ベクレルなどとなった。

 

 福島市は、「基本的に葉物野菜、根菜類を中心に検出されにくい傾向が続いているが、きのこ類、山菜類などの出荷制限・摂取制限等の適用されている品目などでは、基準値を超えるものが存在している。出荷制限や摂取制限等が適用されている品目や検出傾向にある品目については、食用の前に測定すること」と市民に呼びかけている。

kosiabura1キャプチャ