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生命保険各社、アフリカ開発銀行(AfDB)発行の社会インフラ開発債券に相次いで投資。第一生命、富国生命等。SDGsへの貢献も期待 (各紙)

2017-09-27 11:27:22

Africaキャプチャ

 

 各紙の報道によると、生命保険各社がアフリカでのインフラストラクチャーや生活の質向上のための債券投資に力を入れ始めた。第一生命保険や富国生命保険が相次いでアフリカ開発銀行(AfDB)の社会課題解決型の債券購入を決めたほか、先行して日本生命も投資している。比較的高い利回りと、社会貢献効果を目指した格好だ。

 

 日本経済新聞が報じた。第一生命はこのほど、AfDBが発行した私募形式の債券「ライトアップアンドパワーアフリカボンド」約100億円全額を引き受けた。AfDBは調達資金をアフリカの電力不足解消のためのプロジェクトに投資する。期間は10年で、為替ヘッジ後の利回りは約1.6%。同社がAfDBの債券を引き受けるのは、農業インフラ支援の債券に続いて2回目という。

 

 富国生命もAfDBの「インダストリアライズアフリカボンド」約45億円分を月内に引き受ける予定という。利率は約3.3%で、債券の資金使途はアフリカの工業化支援に充当される。

 

 2社に先行する形で、日本生命保険は昨年12月、アフリカの人々の生活の質の向上のためにAfDBが発行した私募形式のテーマ型債券を1億㌦(約114億円)購入している。

 

 生保各社は超低金利下で、長期の運用資産の確保が課題となっており、グリーンボンドやソーシャルボンドなどのESG債券への投資を進めている。これらの発行主体のうち、AfDBは世界銀行などとともに国際公的金融機関として格付機関からAAAの格付を得ており、信用力も高い。国連の持続可能な開発目標(SDGs)への対応という狙いもある。

 

 アフリカ開発銀行は、アフリカで多くの国が独立した1964年にアフリカの経済開発促進を目的に発足した国際金融機関。1966年から業務を開始している。各国の債務危機の救済と運輸・通信・衛生・教育・経済・社会インフラの整備も行っている。日本もメンバー国に名を連ねている。

 

http://www.nissay.co.jp/news/2016/pdf/20161214.pdf

https://www.afdb.org/en/