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ユーグレナ 三重県に国内最大規模のミドリムシ培養プール建設へ。航空機用等の国産バイオ燃料開発目指す(各紙)

2016-09-02 15:07:43

yugurena2キャプチャ

 

 微細藻類由来の国産バイオ燃料開発を進めるユーグレナ社は、三重県多気町に国内最大級となる培養プールを建設すると発表した。総面積3000㎡で、同プールを軸に燃料用微細藻類の大規模、低コスト生産技術の確立を目指す。

 

 同社が進めているのは微細藻類「ユーグレナ(和名ミドリムシ)」を大量生産する技術の開発。今回の大規模培養プールの建設には、地元の三重県、多気町のほか、中部電力グループの中部プラントサービスも協働する。

 

4者協力でミドリムシ培養プールの成果を誓い合う関係者
4者協力でミドリムシ培養プールの成果を誓い合う関係者

 

 建設する培養プールは当初70㎡の小規模なものだが、徐々に拡大し、18年には3000㎡の規模にする計画。

 

 中部プラントサービスが保有する木質バイオマス発電所から排出される排ガス(CO2)をミドリムシの栄養源として使うほか、排水や排熱は培養プールの維持管理に活用する。この実証実験は経済産業省資源エネルギー庁の実証事業プロジェクトに選ばれており、今年の10月から2019年3月末までの2年半の計画で、実証化を図る。

 

 ユーグレナ社はすでにミドリムシの屋外大量培養技術を確立しているが、今回の実証実験で、よりコストを下げて大量に生産する技術の開発を目指している。開発したミドリムシは、自動車や航空機用燃料としての活用することになる。同社では2020年に国産バイオジェット燃料の実用化を想定している。

 

 同社の出雲充社長は「初の大規模培養設備。培養技術の開発だけでなく、社会全体のCO2削減につながる技術の開発にもつなげたい」と述べている。

 

http://www.euglena.jp/solution/energy.html