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不動産大手のヒューリック、自前の再ネ電力の整備で2025年に「RE100」達成を宣言。国内企業では初めて(RIEF)

2019-11-21 00:28:58

Hulic2キャプチャ

 

 不動産大手のヒューリック(東京)は事業で必要な電力を100%再生可能エネルギーで充当することを宣言する国際的活動の「RE100」に加盟した。同社の宣言は2025年までに、自社保有の再エネ発電設備だけでRE100を達成するという。自前電力での目標達成を目指すのは国内企業では初めて。

 

 (写真は、本社ビル屋上に設置された太陽光発電設備)

 

 同社は目標実現のために、2020年以降、自社保有の太陽光発電設備を順次開発していく。自前の再エネ電力は固定価格買取制度(FIT)の対象とはせず、自社用電力として調達する。自前で確保したこれらの再エネ電力を2021~2022年にかけて、本社ビル、グループ企業入居ビルへ供給、2025年には100%供給を完成させる。

 

福島・広野にある太陽光発電設備
福島・広野町に保有する太陽光発電設備

 

 同社では、すでに2012年から独自に太陽光発電事業に参入。2014年11月には福島県双葉郡広野町でメガソーラー発電所を取得。2015年に茨城県笠間市大古山町、2016年には千葉県山武郡横芝光町で、それぞれ太陽光発電を稼働させている。

 

 これらの再エネ電力は、グループ会社のヒュー リックプロパティソリューション(HPRS)が小売電気事業者(PPS)になって、本社ビルへ供給している。これにより本社ビルはすでにZEB(Zero Energy Building)を達成している。

 

 電力の100%再エネ化を踏まえ、2030年にはCO2排出量の45%削減(2013年比)を達成。2050年には、ヒューリックが理想とする「持続可能な社会(低炭素社会&循環型社会)」を実現する、とのスケジュールを想定している。

 

 同社は「今回の非FIT再エネ設備の取得による『RE100』の達成により、より一層 CO2 削減に貢献 するとともに、環境経営を促進していく」と説明している。「RE100」には現在、世界で200を超える企業が参加しており、日本企業の参加も25社に上っている。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3003/announcement3/53900/00.pdf