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沖縄・久米島で 海洋温度差の試験発電開始 無限のエネルギー源に(各紙)

2013-06-16 18:35:32

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ondosagenerationPN2013061601001499_-_-_CI0003各紙の報道によると、沖縄県は16日、海水の温度差を利用して電力を生み出す「海洋温度差発電」のプラント(最大出力50キロワット)の試験発電を同県久米島町で始めた。海洋温度差発電は、無限のエネルギー源として期待されている。県は試験を積み重ね、実用化への課題を探る。

 同発電システムは、化石燃料を一切使わず、かつ一定の温度差を確保できれば、常時発電できるため、無限のエネルギー源として期待される再生可能エネルギーの一つ。発電の仕組みは、沸点の低い「代替フロン」を、海面表層の温かい海水の熱を使って蒸発させて、その蒸気でタービンを回して発電させる。その後、蒸発した気体を深層の冷たい海水で再び液体に戻すことで循環させる仕組み。

表層海水と深層海水との温度差が年間平均で20度以上ある亜熱帯や熱帯地域で発電が可能なので、特にアジアアフリカ等の途上国で、化石燃料に依存しない安定したエネルギー源になる期待がある。沖縄県は原発が一切なく、再生可能エネルギーを発電の有力な柱として位置づけている。