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三井住友銀行、個人投資家向けに米ドル、豪ドル建ての「デュアル・カレンシー・グリーンボンド」発行。合計250億円分。個人投資家のグリーン需要と外貨資産需要増に照準か(RIEF)

2022-12-15 00:39:42

SMBC3キャプチャ

 

 三井住友銀行は、22日に個人投資家向けに米ドル、豪ドル建てのグリーンボンドを発行する。発行額は両方を合わせて約250億円分となる。調達資金は再生可能エネルギーやエネルギー効率化。グリーンビルディング等の「グリーン適格プロジェクト」への投融資資金に充当する。

 

 発行するのは米ドル建てのグリーンボンドが1億5000万㌦(約202.5億円)、豪ドル建てが5200万㌦(約48.1億円)。いずれも期間5年。金利は米ドル建てが4.67%、豪ドル建てが4.79%。国内個人投資家のグリーン商品への需要増と、長期的な円安見通しの中での個人投資家の外貨資産需要増を見込んでの発行とみられる。

 

 主幹事はグループ傘下のSMBC日興証券が担当し、売り出し取扱人にSBI証券がつく。セカンドオピニオンはSustainalyticsがICMAのグリーンボンド原則(GBP)への適合を付与した。三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)は、2015年に初のグリーンボンド(5億㌦)を発行して以来、これまでほぼ毎年のように、合計7度の同ボンドを発行している。総発行額は25億㌦(約3375億円)に達する。

 

 SMBCが今年10月に改定したグリーンファイナンスフレームワークでは、グリーンボンド・同ローンの資金使途先について、再エネ、エネルギー効率化(省エネ)、グリーンビルディング、クリーン輸送、汚染防止と抑制の5分野を整備している。

 

 また資金使途先の除外規定として、化石燃料ベースの資産、同輸送、防衛・安全保障、パームオイル、木材パルプ、原子力発電所、石炭火力発電所、すべての鉱業、タバコセクターを列挙している。

https://www.smbc.co.jp/news/pdf/j20221212_01.pdf

https://www.smfg.co.jp/sustainability/materiality/environment/procurement/pdf/green_finance_framework_2022.pdf