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「グローバルエンジニアリング」(福岡)、来年のFIP導入を視野に、再エネ電力を需給調整するアグリゲーション事業展開へ、国内初の独立系蓄電池発電所を北海道に設置。テスラ製(RIEF)

2021-08-20 15:02:42

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  電力ソリューションビジネスを展開する「グローバルエンジニアリング」(福岡市)は、来年からの「フィードインプレミアム(Feed-in Premium:FIP)」制度の導入を視野に、再エネ電⼒の需給調整を担うアグリゲーションビジネスを展開するため、北海道に単独の系統用蓄電発電所を設置する。再エネ発電に併設する蓄電池とは別に、需給調整等のために単独で設置する蓄電発電所は国内では初めてとしている。

 

 (写真は、北海道・千歳に建設するテスラ製の大容量蓄電池発電所)

 

 来年4月から導入が予定されるFIP制度では、再エネ事業者は再エネ電力を打った価格にプレミアムを上乗せした価格を収入として受け取れる。また再エネ電力の変動性をカバーする電力需給調整市場等も整備され、電力需給調整のアグリゲーションビジネスの役割が高まることが期待される。

 

 そこでグローバルエンジニアリングは、アグリゲーター事業者として、全国各地の太陽光発電などの再エネ電⼒を、節電等により⽣み出されたネガワット 電⼒や⾃家発電設備などを、今回、同社が設置する蓄電池発電所と同一バランシンググループとして運⽤することで、系統への供給の安定性を確保するサービスを提供する。

 

グローバルエンジニアリングが想定するアグリゲーションビジネスのイメージ
グローバルエンジニアリングが想定するアグリゲーションビジネスのイメージ

 

 同社が北海道・千歳市に建設する蓄電池発電所(北海道・千歳バッテリーパワーパーク」では、テスラ社製の大容量蓄電池のMegapack2基を採用。蓄電規模は6095kWh。来年中の運用開始を目指す。工事の設計、調達、建設(EPC)は、エネ・ビジョン(名古屋)が担当する。投資額は3億円強。

 

 建設する蓄電池発電所は、再生エネ電力の調整力として活用すると同時に、電力需給を見て市場から安価な電力を調達して販売する事業の展開も検討する。また、災害等による停電時には近隣地域への緊急的な電力供給の役割も担う。

 

  グローバルエンジニアリング社は、1991年に発電機の販売・メンテナンスを主要事業として創業。現在は、省エネ事業、電⼒需要調整事業等を手掛けるほか、蓄電池を含む分散型電源(DER:distributed energy resources)を活用した発電・系統側での電 ⼒需給機能を保持した蓄電池等のビジネスに力を入れている。

https://www.g-eng.co.jp/share/notice/1/91/files/20210819_chitose-batterypowerpark.pdf