HOME10.電力・エネルギー |ENEOS、昨年、買収で子会社化したジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)に、グループの再エネ資産を統合化。JREの再エネ発電量は、わが国初の100万kWに達する(RIEF) |

ENEOS、昨年、買収で子会社化したジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)に、グループの再エネ資産を統合化。JREの再エネ発電量は、わが国初の100万kWに達する(RIEF)

2023-01-20 12:09:54

JRE001キャプチャ

 

 ENEOSは同社が開発してきた再生可能エネルギー事業を、傘下のジャパン・リニューアブル・ エナジー(JRE)に移管し、4月1日付で、両社の再エネ事業を統合的に開発・運用していくと発表した。ENEOSは昨年1月に、JREの株を全株取得し子会社化している。今回の再エネ事業のJREへの統合化により、JREが国内外で管理・運用する再エネ事業による総発電量は、建設中を含めて、わが国初の約100万kWとなる。

 

 (写真は、JREが開発した太陽光発電事業の一つ)

 

 ENEOSからJREに移管される再エネ事業は、国内の太陽光発電事業29.0万kW、国内風力発電事業0.5kWで合計29.5kW分。これ以外に、現在、ENEOSが開発中の発電事業も移管する。

 

ENEOSキャプチャ

 

 JREは2012年に米ゴールドマン・サックスが立ち上げた再エネ専門企業。昨年(2022年)1月にENEOSが約2000億円でゴールドマンとシンガポール政府投資公社(GIC)から全株式を取得し、傘下に置いた。JRE株はENEOSと同社出資の合同会社フォレストE、同Sが共同保有している。https://rief-jp.org/ct4/118759

 

 JREは太陽光、風力、現在、稼働中の再エネ設備を79万kW分、開発中の設備を9.6万kW分を保有、合計約88万kWと日本で最大規模の再エネ事業者だ。保有する再エネ事業は、日本や台湾を中心とし、合計60件の太陽光、風力、バイオマスの再エネ事業を抱える。ENEOSの開発中の発電設備も移管することで、JREの保有再エネ事業の発電量は、約100万kWになる。

 

 ENEOSは「今回の事業統合により、ENEOSが保有する事業・資産と、JREが有する専門性・豊富なノウハウ・スピード・開発力・運営力・人材を結集し、効率的な開発・運営を推進して、ENEOSグループの再エネ事業を、グループの次世代型エネルギー事業の柱とするべく成長させていく」とコメントしている。

https://www.eneos.co.jp/newsrelease/upload_pdf/20230116_01_02_1080097.pdf

https://www.jre.co.jp/news/pdf/news_20230116-2.pdf