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手抜き除染の実態、また明るみに。 除染水はそのまま流出、空き地に汚染土を勝手に埋立て(FGW)

2013-01-30 13:51:26

除染後の庭に置かれた汚染土梱包のプラスチックケースの山


除染後の庭に置かれた汚染土梱包のプラスチックケースの山
除染後の庭に置かれた汚染土梱包のプラスチックケースの山


(福島の市民の方からの連絡)以前、高圧洗浄による除染風景をupしました。その記事をたくさんの方に共有していただき、福島に心を寄せて下さる方がいるのだと嬉しく思いました。除染では、屋根や、外壁、テラス、アプローチや駐車スペースなどのコンクリート、塀、庭木といったものを高圧洗浄で洗い流します。しかし、その洗浄に使う水は、水道水ではありません。



… 我が家(その周辺)の場合、(福島市の多くは同様にしていると思います。)
車載のタンクに近くの阿武隈川から取水し、それを使います。川の水は検査していると説明されましたが、当日、雨などにより濁るなどしたら、その値に変化はないのかと疑問が残ります。

 

そして、屋根、雨樋を洗浄した水は、溜桝へと流されます。ということは、通常の雨水と同じ経路で流れていきますので、雨水管を通り、側溝へと流れることになります。その側溝については除染の計画は未定だそうです。

 

回収しないのかという思いと、大量の水を到底回収できないし、運ぶ場所もないのだと、改めて、除染の理不尽さを感じます。
その他、溜桝へと流れない洗浄後の水は、その後、表土を剥ぎ取るという理由で、その作業が始まるまでの数日間は放置されることになります。



除染で出た汚染された土砂等につては、仮置き場、中間貯槽施設が決まらないという理由で、自宅の敷地内に、埋設保管または、地上設置になります。

写真は、汚染された土砂を庭に埋め立てている風景です。その土地の汚染状況によりますが大量に埋め立てなけれはならないケースがほとんどだと思います。
地区の除染が始まるときにの説明には、自宅敷地内に保管。持ち出さないとのことでしたが、我が家の隣接する空き地に、このケースを100箱ほど搬入し、埋め立てていました。市に確認したところ、また、たらい回し…。市では、何も把握していないのでしょうか?大林組の方が説明にいらっしゃいました。回答は、同一の除染地区内で、自己所有であれば、このような方法が可能とのこと。最初の説明にはなかったがと質問すると、どうしても置き場所が確保できない場合があるので許可されたそうです。住民には許可とってないんですけどね…。
しかも、除染の対象になっていない、空き地を掘り返すことを、近隣の住民へ事前に知らせれほしいですね。

いつまで、自宅の敷地内で保管しなけれはならないのかは、皆目見当が付きません。
この白いケースはプラスチック製で、2段以上は積み上げることができないそうです。また、強度を考えると、ケースは自動車が乗らない場所に埋め立てるほうがよいとのこと。何年も、埋めておいて、容器が破損し、内容物が流失するということにならないといいのですが…。

「除染が進んでいます。」「線量が下がりました。」
福島市や共同企業体の方がおっしゃっていますが、清掃ではないのだと一人一人、再認識して進めていかなけれはならないのだと思います。
除染が進んでいるのに子供たちが、自由に外で遊べないのはなぜでしょう?
やはり、放射性物質というものは、ホコリを払うように、簡単には取り除けないのだと思います。