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原発燃料ウランの産地オーストラリアのシドニーで 福島・飯舘村の酪農家らが被災地の現状訴え(TBS News) 

2013-03-11 13:38:23

元気だった牛たち
元気だった牛たち
元気だった牛たち


オーストラリアのシドニーで10日、東日本大震災から2年になるのを前に、福島県飯舘村の酪農家らが被災地の現状を訴えるイベントが行われました。オーストラリアの平和団体などが主催して開かれたこのイベントでは、日本から福島県飯舘村の酪農家・長谷川健一さんが招かれ、今も避難生活が続く被災地の現状を語りました。

「餓死した牛を豚が食ってるんです。日本の福島県で実際に起きたことなんです」(飯舘村の酪農家・長谷川健一さん)

原発事故直後から被災地の写真を撮り続け、国内各地や世界で講演活動を行っている長谷川さんが、放置され餓死した牛の写真などをスクリーンに映し出すと、集まったおよそ200人の地元市民の中には、涙を流す人もいました。

また、会場では、震災犠牲者へ1分間の黙とうが捧げられたほか、地元のミュージシャンのパフォーマンスや和太鼓の演奏などが披露されました。

「あの写真や、実際に被災した人の話を聞き、本当に心が動かされました」(参加者の男性)
「(長谷川さんが)ここに来て、世界に向け語ってくれて良かったわ」(参加者の女性)

「我々が求めることは、元の飯舘に戻してくださいと。それができないのであれば、可能な限り子どもたちが安心して遊べる環境に戻してください。私はきょうシドニーに来まして、公園が非常に多いですよね。芝生になっていて、そこで子どもたちが遊んでいて、素晴らしい光景だと思って見ていました」(飯舘村の酪農家・長谷川健一さん)

オーストラリアで採掘されたウランは、福島第一原発で燃料として使われていたことが明らかになっていて、イベントの主催者代表は、ウラン供給国のオーストラリアで福島の現状を訴えることは、とても意義のあることだと語っていました。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5277821.html