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「原子力ムラ」の総本山・日本原子力学会が 除染と被災者支援を 学会事業に追加 定款改定 (各紙) 学者の良心か 批判回避か

2013-06-22 22:01:44

福島県大熊町で行われた除染作業の様子=2012年12月10日、手塚耕一郎撮影
福島県大熊町で行われた除染作業の様子=2012年12月10日、手塚耕一郎撮影
福島県大熊町で行われた除染作業の様子=2012年12月10日、手塚耕一郎撮影


各紙の報道によると、原子力分野の研究者、企業関係者らで組織する日本原子力学会(会長=堀池寛・大阪大教授)は21日、第三回総会を開催した。その中で、設立目的や活動内容などを定める定款を改定し、東京電力福島第1原発事故によって汚染された環境の修復や、福島県などの被災者支援を新たな学会の事業に盛り込んだ。

 定款の改定では、目的規定で, 「本会は, 公衆の安全をすべてに優先させて,原子力および放射線の平和利用に関する学術および技術の進歩をはかり,もって環境の保全と社会発展に寄与する」と明確化した。また東京電力福島第一原子発所事故にかわる環境修復,地域住民の支援および事故を起こした原子炉住民の 支援および事故を起こした原子炉廃止措置支援等の活動を積極的に行う、と明記した。

 従来の同会の事業の柱は、他の学会活動と同様、シンポジウムの開催や会誌の発行などだった。しかし、今回の原発事故を踏まえ、学会の役割を見直そうと、昨秋から事業範囲の拡大等を検討していた。この日の総会で了承された。

 また総会で新会長に選出された堀池氏は「これまで原子炉の解析などに偏りすぎていたが、被災地が早く元に戻るため、除染や廃炉などの活動に率先して貢献したい」と話した。

 http://www.aesj.or.jp/