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「鳥が消えていく・・」 福島の放射線量の高い地域で 鳥類の減少 チェルノの2倍の速度 ムソー教授とメラー教授の共同研究(春を呼ぶフォーラム)

2013-07-12 00:37:52

ティモシー・ムソー教授
ティモシー・ムソー教授
ティモシー・ムソー教授


福島県・飯舘村では、ティモシー・ムソー教授とアンダース・メラー教授が放射能汚染の調査を行なっている。チェルノブイリ事故の調査も行った二人は、福島県内の放射線量が高い地域では鳥類の数が減少していることを突き止めた。減少の度合いはチェルノブイリの2倍だという。

ティモシー・ムソー教授 サウス・カロライナ大学(生態学)は14年前から、チェルノブイリの動植物の変異を調査、ツバメの研究が世界的に知られており、 最近、日本でも出版された「チェルノブイリ被害の全貌」の中でも紹介されている。また、福島には、2011年7月よりすでに数回、調査に入っている。

調査チームは2011年と同地点で調査を開始。調査に参加した西海功博士は、生物の数・種類数が少ないと解説。今年は去年より更に鳥の数が減っており、ムソー教授は「虫の羽の組織に突然変異がなどが現れやすい」と話した。

調査チームは、線量が高く人が住めない地域、福島県・浪江町に向かった。ここでは国の除染基準を大きく越える線量が検出。昆虫の数も少なく、「セイタカアワダチソウ」という植物は歪な形に成長していた。メラー教授は、この現象は放射性物質による遺伝子の破壊で起きると解説。

北海道大学農学研究所の秋元信一教授は、計画的避難区域でアブラムシを採取。アブラムシの1割ほどで形態異常が見つかり、脱皮の過程で口が失われる現象などが起きていたという。秋元教授は、放射性物質が形態異常の原因と推測している。

ムソー教授らによる調査結果の中間報告がまとまった。線量の高い地域ほどチョウの数が激的に減少。福島はチェルノブイリと違い、事故発生から1年半しか経っていない。時間がたてばこれらの生態がどう反応するのか、将来のどんな影響を及ぼすのか調査しなければならないという。

福島原発周辺の”異変”についてスタジオで解説。放射線量が高い地域では鳥類やチョウ、セミが減少。一方、クモが増加。トンボやバッタ、ハチには変化が見られていない。

スタジオでは、原発事故はこれから何十年も見て行かなければいけない。我々はこれから、未体験の経験をしていくことになると話した。

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イベントのお知らせ


 


ティモシー・ムソー講演会 ツバメが教えてくれたこと-福島の動植物の変異とチェルノブイリとの比較

7月23日午後1時30分 静岡・あざれあ 詳細と予約 環境哲学の芳賀直哉先生(元・静岡大学副学長)が参加!

23日午後7時 浜松・クリエート浜松 詳細と予約 栄養学の金谷節子先生が参加!

25日午後6時30分 大阪・エル大阪 詳細と予約 アイリーン・スミスさん、通訳として参加!

26日午後6時 大津・まちなか交流館 詳細と予約方法 教授に何でも聞いてみよう!

27日午後2時 名古屋・中部大学名古屋キャンパス 詳細と予約 アイリーン・スミスさん、通訳として参加!

29日午後1時 東京・衆議院議員会館 詳細と予約 仙台赤十字病院の岡山博医師が参加!

30日午後6時30分 郡山市労働福祉センター 詳細と予約 仙台赤十字病院の岡山博医師が参加!


 

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