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大船渡湾の水質改善 湾口防波堤の倒壊が一因か(岩手日報)

2011-12-22 13:31:22

大船渡市の大船渡湾水環境保全計画推進協議会(水野雅之亮会長、委員30人)は21日、同市盛町のカメリアホールで開かれ、震災後、湾内の水質が改善されたとの報告があった。津波で湾口防波堤が倒壊したことが一因とみられる。

 報告によると、震災前の2010年8~9月は水深20メートル付近を境にして水温が大きく異なった。20メートルより深くなると酸素量は少なくなり、9月には底層で無酸素状態となっていた。これに対し、震災後は深さによる水温変化が小さくなった。湾口内外の水温差もなくなり、低酸素状態も改善された。

 化学的酸素要求量(COD)も10年度の最大値が1リットル当たり5ミリグラム(環境基準同2ミリグラム以下)だったが、11年度の最大値は同3・5ミリグラムに減った。調査会社は「湾口防波堤の倒壊が海水交流変化の一因と考えられる」と指摘した。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20111222_4