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胆管がん労災の原因化学物質の許容濃度1ppmに 日本産業衛生学会が制定 米の10倍厳しく(各紙)

2013-05-15 16:20:51

tankanganuntitled
tankanganuntitled各紙の報道によると、日本産業衛生学会は、印刷会社の従業員らに胆管がんの発症が相次いでいる問題で、原因の可能性が高いと指摘されている化学物質「1、2ジクロロプロパン」の労働作業環境で安全性が保たれる許容濃度を暫定的に「1ppm」と決めた。学会が許容濃度を示すのは初めて。

 今回の日本産業衛生学会の濃度基準は、米国産業衛生専門家会議が示す平均許容濃度より10倍厳しいという。厚生労働省の防止対策に影響を与える可能性がある。「1、2ジクロロブロバン」は印刷機のインクをふき取る洗浄剤に含まれており、長期間の吸引によって、大阪市内の印刷会社では16人の労災被害(うち8人死亡)といった問題が発生している。同社以外にも全国で47人(32人死亡)の労災請求が起きている。

 こうしたことから、学会でも早急な許容濃度の設定が議論されていた。学会関係者によると、学会の許容濃度委員会が、国内の専門家による動物実験などの研究結果を参考に議論。許容濃度は8時間の労働時間の平均値とした。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013051501001320.html