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東北電力・女川原発2号機 30キロ圏に活断層3本 東北電、原子力規制委審査会合で説明(河北新報)

2014-03-27 12:00:17

女川原発
 

女川原発

原子力規制委員会は26日、東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の3回目の安全審査会合を東京の原子力規制庁で開き、地震・津波分野の具体的な審査に入った。東北電側は、約30キロ圏の陸上に3本の活断層が存在するとの調査結果を説明した。
女川2号機の審査会合は約2カ月ぶり。今後は敷地内の地下構造や周辺海域の断層、津波評価などが審査テーマとなる。

 

東北電が示したのは、宮城県涌谷町などを走る「加護坊山-箟岳山断層」、石巻市などが活動域となる「旭山撓曲・須江断層」、石巻港から東松島市の宮戸島付近に位置する「宮城県部地震南部セグメント断層」の3本。いずれも過去約12万年以内に活動した可能性があるとした。

 

これらの断層に起因する地震の影響について、東北電側は次回以降に説明する見通し。同社の千釜章土木建築部長は審査終了後、「海洋のプレート内地震やプレート間地震が、女川原発の基準地震動(最大の揺れの強さ)を決める要因になる」と説明した。

 

規制委による安全審査は、主に西日本に立地する加圧水型炉(PWR)が先行している。女川原発は事故があった東京電力福島第1原発と同型の沸騰水型炉(BWR)を採用しており、審査が遅れている。

 

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201403/20140327_13018.html