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福島帰還困難地区のセシウム土壌汚染 悪化顕著に。除染放射性物質が集中滞留か。最高で12万9000ベクレル(kg当たり)(FGW)

2014-09-28 22:31:45

除染で流した汚染水が土壌に滞留する
除染で流した汚染水が土壌に滞留する
除染で流した汚染水が土壌に滞留する


原子力規制委員会は、東電福島第一原発事故影響で帰還困難地区になっている浪江町、南相馬市の一部などの最新の土壌汚染の状況(9月)をまとめた。

それによると、浪江町赤宇木で、セシウムが1lg当たり12万9000ベクレルという超高濃度をつけたほか、調査対象の5地点中4地点で、6月の値より増加していることが判明した。

 

超高濃度のセシウムが土中から検出された赤宇木は、第一原発から北西30km地点。9月12日の測定で、セシウム134が3万2千ベクレル、同137が9万7,000ベクレル。いずれも前回の6月19日の測定値(2万9千ベクレル、8万ベクレル)より増えていた。

 

次いで多かったのは、同じ赤宇木の24km地点で、セシウム合計で9万3千ベクレル。ただ、同地点は唯一6月の調査(11万4千ベクレル)からわずかに改善した。しかしそれ以外の赤宇木32km地点、南相馬市原町区馬場、葛尾村葛尾などの土壌汚染は、いずれも悪化していた。周辺の除染作業に伴って汚染水が土中に吸収された可能性が高い。これらの地点では、将来の帰還がますます困難になっているといえる。

 

またそれぞれの調査地点の空間線量は、赤宇木の24km地点で、毎時13.2マイクロシーベルトという高い値が検出されたほか、全調査地点で5μシーベルトを上回った。ただ、6月に比べると空間線量の濃度は微減している。fukushimadojyouosenキャプチャ

 

http://radioactivity.nsr.go.jp/en/contents/7000/6928/24/482_20140926.pdf