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福島・飯館村隣接の相馬市玉野地区住民419人 「被害は行政区画で線引きされない」と、紛争解決センターに集団申立て(NHK)

2014-10-01 22:04:36

fukushimatamanoキャプチャ
fukushimatamanoキャプチャ原発事故による避難区域に隣接する相馬市の住民が「精神的苦痛は避難区域の住民と何ら変わらない」などとして、避難区域と同じ、1人当たり月10万円の慰謝料を求めて1日、国の紛争解決センターに集団で申し立てを行いました。
国の「原子力損害賠償紛争解決センター」に申し立てを行ったのは、飯舘村の避難指示解除準備区域に隣接する、相馬市玉野地区の住民、419人です。

 

玉野地区の住民には、これまでに1回だけ、大人1人当たり12万円が東京電力から支払われましたが、隣接する飯舘村の避難区域の住民には1人当たり10万円がいまも毎月支払われています。

 

このため玉野地区の住民たちは「原発事故の影響で人口が流出するなど生活は根本から破壊された。精神的苦痛は避難区域の住民と何ら変わらない」などとして、避難区域と同じ月10万円の慰謝料を求めています。
玉野地区長会の伊藤一郎会長は「原発事故の影響で若い世代が出て行き、地域の存続も危うくなっている。声を挙げていかなくてはならないと思い申し立てを行った」と話しています。

 

県内では、避難区域に近い場所の住民が集団で賠償を申し立てる動きが相次いでいて、9月30日も川俣町小綱木地区の住民が同じような申し立てを行っています。

 

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054965321.html?t=1412168046820