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東電福島第一原発2号機、トレンチの水位が12cm上昇 止水材の効果不透明 続く建屋からの汚染水流入(福島民友)

2014-11-19 12:15:39

2号機海水配管トレンチ開削ダクト間詰め充填作業の様子
2号機海水配管トレンチ開削ダクト間詰め充填作業の様子
2号機海水配管トレンチ開削ダクト間詰め充填作業の様子


東京電力福島第1原発2号機の海側トレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)とタービン建屋の接続部に投入したセメントなどの止水材の効果を検証している東電は18日、トレンチ内の水位が17日に比べ約12センチ上昇したことを明らかにした。

止水材を投入しても建屋からトレンチ内への汚染水の流入が続いている可能性がある。

 

東電によると、止水材の効果を確認するため17日にトレンチ内の汚染水約200トンを抜いた後の水位は約2メートル76センチで、抜く前と比べて約21センチ低下。しかし、18日午前7時現在の水位は2メートル88センチと約12センチ上昇した。

 

東電は「タービン建屋から汚染水が流れている可能性のほか、トレンチの亀裂などから地下水が流入している恐れもある。現時点で止水材の効果の有無は判断できない」として水位監視を続ける。

 

トレンチには建屋から流入した約5000トンの高濃度汚染水が滞留し、海に流出するとの懸念が根強い。止水材を投入することで、東電は建屋とトレンチ内の水の行き来を止めたい考えだが、効果が不透明な状況が続いている。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/1119/news9.html