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福島の野生鳥獣の放射能汚染度、最新調査では対象イノシシ全頭が基準超過。最高は1万5000ベクレル(FGW)

2015-02-17 14:31:07

捕獲した汚染イノシシは、埋めることもできず、冷蔵庫は満杯
捕獲した汚染イノシシは、埋めることもできず、冷蔵庫は満杯
捕獲した汚染イノシシは、埋めることもできず、冷蔵庫は満杯


福島県が公表した最新の野生鳥獣の放射性核種の濃度測定結果によると、調査対象となったイノシシは全頭が基準値超過となり、最高濃度は富岡町で採取された1万5000ベクレルだった。

 

今回の検査結果調査は昨年夏以降、年末までの間に福島県内で捕獲された鳥獣を対象に実施した。検査日は今年1月22日。対象となった鳥獣はイノシシが21件、カルガモが1件。

 

イノシシは対象となった全頭が食品基準(1kg当たり100ベクレル)を上回った。富岡町の1万5000ベクレルのほか、葛尾村では、1万ベクレル、7900ベクレルと高レベルだった。もっとも低い場合でも250ベクレルと基準の2.5倍。地域的には相双郡で捕獲されたイノシシの汚染濃度が際立っていた。

 

イノシシは雑食性なので、山野で汚染された野生植物や、麓近くでの家庭ごみなどを摂取し、セシウム等の放射性物質が体内に蓄積が止まらない状態といえる。イノシシの汚染濃度が引き続き高濃度で続くことは、福島県の周辺環境の放射能汚染が十分に減っていないことを物語る。

http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/100876.pdf