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東電福島第一原発 汚染雨水がまた海洋流出 「大雨でポンプ容量超えた」と説明。効果的な汚染水海洋流出対策みられず(FGW)

2015-07-17 00:52:34

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各紙の報道によると、東京電力は16日、台風接近に伴う大雨の影響で、福島第1原発構内の排水路から法定基準を超える濃度の放射性物質を含む雨水が海に直接流出した、と発表した。

 

 東電によると、排水路の雨水はポンプでくみ上げて港湾内に流れ込むようにしていたが、雨量がポンプの容量を超えて、あふれ出たという。この種の説明は、なぜか台風や集中豪雨のたびに再三、同じ説明が繰り返されているようだ。

 

 今回、流出があったのは福島第一原発の1~4号機近くを通る「K排水路」。同日午前11時ごろに採取した雨水の放射性物質濃度は、セシウム134が1㍑当たり160ベクレル(法定基準60ベクレル)、セシウム137が670ベクレル(同90ベクレル)だった。流出量は不明という。

 

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東電によると、排水のために設置されている仮設ポンプは8台で、排水能力は一時間当たり2,000t/hある。雨量換算すると約14mm/h相当に当たる。最近3年間の原発周辺の降雨量実績は14mm/hを超える雨量は年間4~5日だったが、16日は午前8時以降、一時間ごとに、21.00 mm/h、19.50 mm/h、19.50 mm/h、19.50 mm/hと、4時間連続で、14mm/hを上回ったという。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150716_06-j.pdf