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東電福島第一原発1号機 建屋カバーの本格解体開始 内部の使用済核燃料プールから核燃料取り出しへ事前作業(RIEF)

2015-07-28 15:00:12

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 各紙の報道によると、東京電力は28日、福島第一原発1号機の原子炉建屋を覆っているカバーの撤去作業を開始した。廃炉に向けて、建屋内の使用済み核燃料プールから核燃料を取り出すための作業。カバーが撤去されることで、建屋内部が外部に直接さらされ、ガレキ等に付随した放射性物資の飛散の可能性があることから、東電ではカバーを取り除いた後、防風シートなどで対処するという。

 

 作業初日は、屋根の天井部分にある6枚のパネル(1枚は幅約7m、長さ約42m)のうち1枚を大型クレーンで吊り上げて取り外した。東電によると、初日の作業によって、構内の空間放射線量に目立った変動は起きていないという。


 29日は、風速計の設置や作業環境の調査などを進める。東電は今年5月から準備のため天井カバーに穴を開けて、建屋内部に放射性物質の飛散防止剤を散布していたが、今回、改めて再度散布する。

 

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 2枚目以降のパネルについては、建屋内部の様子等を慎重に把握した後、8月3日以降に取り外し作業を行う予定。外したパネルは、プールから核燃料を取り出した後、再び取り付ける方針という。


 1号機の建屋上部の核燃料プールには、燃料集合体392体が残されている。これらの取り出し作業の後、カバー全体を解体する。作業の終了には1年半ほどかかる見込みという。当初は、8月中にも解体を終える予定だったが、放射性物質の飛散防止で設置したシートがずれていたため、作業が大幅に遅れていた。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150728_01-j.pdf